更新日時: 2025/01/08 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
とても危険な雪崩コンディションです。安全マージンを大きくとった地形選択と、慎重なルート設定が必要です。たとえ森の中にいても、自分の上部にある発生区に警戒してください。小さい雪崩でも致命的に結末になる「地形の罠」が、自分の下方にないか、確認してください。低い標高では、グライドクラックが新雪で隠れている可能性があります。斜度の急激な変わり目などに警戒してください。地形認識がとても大切です。経験の浅いグループは、スキー場内での滑走がおすすめです。その際は、滑走可能区域をしっかり確認してください。スキー場境界線の外側は「管理されていない山」です。たとえ、境界ロープの向こう側1mの場所であっても、スキー場内とは、まったく異なる危険がある、と理解することが重要です。
風の影響で、積雪の表層がよりスラブの特性を持つ場所で危険度は上がります。日中、降雪が一時的に弱まっても、危険度は下がりません。
昨日(7日)は新しい雪崩は報告されていません。
森林帯の上部付近では、7日午後から始まった冬型の気圧配置による降雪が30 cm程度あります。この下層には6日から7日午前までの低密度の雪が埋もれています。このため、積雪構造は、全体的に不安定なものとなっています。また、1月6日の降雨の影響は概ね1,200 - 1,400 m付近にありますが、あまり明瞭ではありません。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、曇り、昼過ぎまで、時々、雪、日中の最高気温3 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-3.1 ℃(5時現在)、過去12時間で5 cmの降雪がありました。長野地方気象台は1月9日6時までの24時間で40 cmの降雪を予報しています。