更新日時: 2025/01/09 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
とても危険な雪崩コンディションです。新雪がとても深いため急な傾斜がないと滑走が楽しめません。このため、自然と傾斜が十分にある地形(つまり雪崩にとっても最適な傾斜)に入りやすくなります。また、とても小さい雪崩であっても、窪みや沢、新雪で隠れたグライドクラックなど、深く埋没しやすい地形で雪崩に遭えば、新雪が深いことも相まって致命的になりやすい日です。経験が十分あるグループであっても、慎重な地形選択と保守的なルートセッティングが必要です。自分の上方に、とても大きな発生区がないか、よく考えてください。経験の浅いグループは、スキー場の中で滑るのに適した日です。
大量降雪となっています。新雪内にある脆弱性から発生する雪崩に注意が必要です。雪崩を誘発しやすい地形と、積雪の表層がスラブの特性をもつ場所の組み合わせに警戒を。
昨日(8日)は、スキー場の朝の管理作業にて、サイズ1.5-2のストームスラブの雪崩が複数、報告されています。雪崩は新雪と旧雪の境界面(1月6日)で発生しています。また、午後にはバックカントリーにて、サイズ1の点発生雪崩が報告されています。
1月6日からの降雪(標高1,200 m以下では雨)は、8日夕方までに50 cmに達しました。ここに今朝までの20 cm程度の雪が載っています。流入する寒気によって、低い気温(標高1,570 m, 平均-9℃。2,450 m, 平均-14℃)が昨日から継続しているため、風の影響がなく、とても急な斜面では、スラフなどが発生しています。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、曇り、時々、雪、日中の最高気温4 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-3.6 ℃(5時現在)、過去12時間で8 cm、過去24時間で17 cmの降雪がありました。昨日より、やや風は収まりましたが、主稜線では、まだ、最大15 m/s以上の北西の風が吹いています。長野地方気象台は1月10日6時までの24時間で40 cmの降雪を予報しています。