雪崩情報

更新日時: 2025/01/10 06:00

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

とても大きな雪崩が発生しうる危険なコンディションです。地形に対する最大限の注意と、大きな安全マージンが必要な日です。たとえ、森の中にいても、自分の上方に大きな発生区がないか確認してください。遠見尾根北側の森を滑った場合、帰路となる川沿いルートは、八方尾根の南の大きな発生区からの雪崩に曝されます。滑る斜面の危険性だけでなく、ツアー全体として、自分が許容できるリスクであるかを検討してください。経験が浅い方は、スキー場内で新雪を楽しむのに良い日です。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

昨晩からの降雪量は多くありませんが、北寄りの風で雪が再配分されています。

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

北寄りの風が強まっており、新たに形成したウインドスラブに警戒が必要です

概要

雪崩


昨日(9日)は、森林帯のとても急峻な地形において、サイズ1の点発生雪崩が複数観察されています。標高の高い場所は、視界不良で観察できていません。

積雪


1月6日から継続している降雪の深さは、森林帯の上部で120 cmを越えました。この新雪は、ゆっくりと焼結と沈降を進めており、概ね正構造(下層ほど密度が高い)であることが観察されています。このようなとき、積雪が不安定になりやすい場所は、風で再配分された密度の高いスラブが形成している逆構造の斜面です。昨晩から、風も強まっており、主稜線では平均風速19 m/s、最大瞬間風速29 m/sを記録しています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、時々、曇り、日中の最高気温2 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-6.5 ℃(5時現在)、過去24時間で7 cmの降雪がありました。強い寒気が来ており、現在、標高1,570 mで平均-12℃。2,450 mで平均-18℃を記録しています。大雪警報が発令されており、長野地方気象台は、10日5時35分、白馬や小谷の地域に対し、11日6時までの24時間で40 cmの降雪を予報しています。

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