更新日時: 2025/01/22 06:00
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
ウインドスラブの状態が、まだ人の刺激に反応する状況にありそうですので、稜線の東側の斜面では警戒が必要です。最近の高い気温の影響で標高の低いところでは、どの方位にもクラストが形成しており、南側では厚みを増しています。グライドクラックは拡大しつつあります。その発生のタイミングについては大きな不確実性がありますので、そのような場所を避けるようにしてください。
標高が高い稜線周辺と東側斜面には孤立した状態でウインドスラブがあります。
気温がプラスになる予報がでています。この気温上昇によって、日中、日射と昇温の影響が強い斜面では、濡れて結合力を失った雪崩の可能性が高まります。
20日には、標高600 m以下の南斜面にて、サイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されました。また、チセヌプリの標高900 m、南斜面にて滑走者の誘発によるウインドスラブの雪崩が報告されました。
過去数日間の気温上昇により、標高 500 m以下のすべての方位で、雪面にはクラストが形成しました。この高い気温によって、積雪の安定化は進み、雪粒の結合も強まりました。現在、積雪の中層と下層は安定しています。
南風が継続的に入るため、標高の低い場所では気温はプラスになる予報がでています。風は全体的に穏やかで、午後遅くには雪が多少降るかもしれません。