雪崩情報

更新日時: 2020/01/07 06:30

白馬


アルパイン Fair 危険度は低くても発生した際、規模が大きくなる厄介な不安定性が存在。「概要」や「行動への助言」も確認してください。


森林限界 Fair 危険度は低くても発生した際、規模が大きくなる厄介な不安定性が存在。「概要」や「行動への助言」も確認してください。


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

「低い誘発の可能性、重大な結末」と表現される不安定性が存在しており、それによる誘発の雪崩が昨日、報告されています。この持続型スラブによる雪崩は、地形をよく観察し、誘発しやすい場所を避けることが極めて重要です。スラブが形成しやすい、凸状地形や孤立した形状の場所、積雪が薄い、岩の近くなどが組み合わさるところを見抜いてください。風の影響が弱く、地形が積雪を支えるような規模の小さい斜面であれば、安全に滑走できるコンディションです。天気はゆっくり下り坂です。それを考えての行動計画を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(6日)は、標高2,300 m以上のアルパインでは東斜面を中心に複数のサイズ2-2.5、標高1,400-2,100 m付近では、全方位で多数のサイズ1-2.5の、いずれも面発生雪崩が観察されています。また、標高2,000 m、南斜面にて、人的な誘発によるサイズ2.5の雪崩が発生しています。この雪崩は、12月31日の降雨による融解凍結層と、その上面に形成したこしもざらめ雪によるものです。

積雪


風の影響が強い場所では以前の硬い斜面が顔を出し、風下側には硬いウインドスラブが形成しています。誘発した雪崩の不安定性(融解凍結層+こしもざらめ雪)は、今後も残る可能性があり、継続的な注意が必要です。この種類の不安定に関しては、いわゆる弱層テストはごく小さな情報しか得られません。山で生き残るには、弱層テストなどよりも、地形を上手に使って行動することのほうが大事です。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、くもり、昼過ぎから雨か雪、最高気温5℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-6.6℃(5時現在)、標高1,300 m付近で、過去24時間で新たな降雪はありません。

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