更新日時: 2025/01/27 07:00
アルパイン Good 地形局所のウインドスラブの問題が継続
森林限界 Good 地形局所に形成した新しいウインドスラブの存在
森林帯 Good 全層雪崩の発生に関わる不確実性
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高を上げる方は、地形の局所に形成しているウインドスラブに注意してください。凸状や下支えのない地形に形成しているスラブは、誘発しやすいものです。積雪が安定しているときでも、雪崩地形内では、基本的な行動様式を考慮した行動を続けてください。そのような行動の習慣化が、万が一のときの被害を小さくします。グライドクラックの問題は継続しています。クラックの入った斜面の下は、素早く通過してください。
昨日、樹林帯とその上に小さな新しいウインドスラブができた。これらのウインドスラブはスキーカットに反応した。今日、このようなウィンドスラブが発生する可能性は低いが、まだ可能性はある。
一般的に融解凍結を繰り返し、硬いクラストが形成されると、点発生雪崩は起こりにくくなるものです。昨日の時点では、まだ、点発生湿雪雪崩が観察されています。
一般的に降雨や春のような暖かさは、全層雪崩の活動を活発にします。
昨日(26日)、雪がクロスローディングされる森林限界の南東斜面で、サイズ1.5のウインドスラブが、スキーカットで発生しています。スラブは中程度の北風で再配分された雪で、風で削剥を受けた走路を流れました。スラブの破断は、予想より遠くまで伝播し、より長距離、流下しました。また、森林帯ではサイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されています。
積雪の中層と下層は沈降し、結合も良好です。一方、積雪の表層は非常に変化に富んでいます。標高600 m以下では、ほとんどの方位で融解凍結クラストが形成しており、南側では標高1,400 m付近でも観察されています。雪面の再結晶化も観察されており、北側では終日、それが残っています。昨日、吹いた北風によって、森林限界より標高が高いところでは、新たなウインドスラブが形成し、人の刺激に反応しています。
今日も北東の微風となり、晴れの予報が出ています。凍結硬度は標高400 m程度となりそうです。