雪崩情報

更新日時: 2025/01/30 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

極めて雪崩危険度の高い日です。たとえ、森の中にいても、その内にある発生区と走路に対する地形認識と保守的な行動が必要です。また、山麓にいても、上部にある大きな発生区から大規模な雪崩が発生しうる日です。今日は、スキー場内で新雪を楽しむのに最適な日です。その際は、オープンしているコース内に留まるように。これまでのスキー場内での雪崩死亡事故は、閉鎖区域内で起きています。滑走可能な区域を守ることは、あなたの安全だけでなく、他のゲストの安全にも関わる重要事項です。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

標高、方位の異なりで、異なった滑り面を原因とする大規模な雪崩が発生しうるコンディションです。

概要

雪崩


昨日(29日)は、森林限界と森林帯にて、スキーカットによるサイズ1のストームスラブの雪崩やシューティングクラックが観察されました。また、サイズ2のストームスラブによる雪崩インシデントが発生しています。概略は次の通り。標高1,300 m、北斜面、4人グループで2人遭遇(部分埋没1人、全身埋没1人)。通りかかったガイドが救助。2人共、怪我なし。雪崩装備あり。事故グループの他の2人は下方におり、救助には関与していません。事故関係者へのメッセージ(数点、確認したいことがあり、info@nadare.jpへ連絡をお願いします。個人情報は保護されます)

積雪


昨日(29日)、朝から降り始めた降雪は、昼頃から強まり、時間降雪深5 cmを上回る強度となりました。森林帯に形成している融解凍結クラストとの結合状態は悪く、スラブの密度がある場所では、シューティングクラックが入りました。また、短時間での大量降雪の際によく観察される新雪内での脆弱性での、表層のスラブの不安定さも観察されています。低温のため、この状況は今日も継続していると考えることが必要です。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、曇り、夕方から雪、日中の最高気温4 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-3.3 ℃(5時現在)、過去12時間で12 cm、過去24時間で36 cmを記録しています。長野地方気象台は30日4時17分、長野県北部に対し、31日6時までの24時間で40 cmの大雪を予報しています。主稜線(標高2,400 m)では、気温-15℃、平均15 m/s、最大20 ms/の北西の風が昨晩から継続的に吹いています。

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