更新日時: 2020/01/12 06:00
Alpine Fair
Treeline Good
Below Treeline Good 藪が濃い状態
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。最近の降雪が風で移動し、ウインドスラブを形成している場所に警戒してください。それは、ある地形内の局所であることもあります。この不安定性と「地形の罠」が組み合わさると、小さい雪崩でも重大な結末となりえます。深い沢、崖、岩、立木などの存在に注意を払ってください。低い標高帯では藪が濃く、沢は埋まっていないため滑走は困難な状態です。
昨日(11日)は標高2,000 m以上にて、複数のウインドスラブ(サイズ1 - 1.5)の雪崩が人的な誘発によって起きています。また、同じ標高帯において、風の影響の弱い急斜面にて、多数の点発生雪崩(サイズ1)が観察報告されています。
昨日の点発生雪崩は、9日の夜間に通過した小さい低気圧が降らせた雪が、11日朝までの放射によってドライアウトしたことによるものです。今朝までまとまった降雪はありませんが、高い標高帯では西から南西の風が吹いており、表層の軽い雪を風下側に移動させています。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、くもり、所により雪か雨、最高気温6℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温0℃(5時現在)です。標高1,300m付近で過去12時間で数センチの降雪がありました。