更新日時: 2020/01/20 06:00
Alpine Fair
Treeline Fair
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。概要で触れたように旧雪面の状態は多様であり、場所による不安定性の差異が大きく出やすい状況ですので、慎重な斜面選び、ルート選択が必要です。どのような不安定性があるにせよ、斜度を落とすことが、雪崩対策には最も有効です。森林帯上部では、森の中にある開けた急斜面に警戒してください。周囲の雪が問題なくとも、そこだけ局所的に不安定性が生じている可能性があります。また、昨晩からの雪は標高が高いところが中心となっています。森林帯はまだ藪が濃い状態ですので、隠れた障害物や沢などにも注意を払ってください。
昨日(19日)は標高2,400 m、東斜面にて、誘発によるウインドスラブ(サイズ1)の雪崩が観察報告されています。
日射を浴びる急斜面では融解凍結クラスト、それ以外の場所では、沈降を進めたあるいは風で叩かれた雪面に、昨晩からのまとまった降雪が載っています。森林帯上部から森林限界において、風の影響の弱い、日陰斜面では、よく発達した表面霜が観察されています。いずれも旧雪と新雪の境界面の結合状態に注意を払ってください。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり時々晴れ、所により雪か雨、最高気温7℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-0.1℃(5時現在)です。標高1,300 m付近にて昨晩から25 cm程度の降雪がありました。