雪崩情報

更新日時: 2025/02/02 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形に残る不安定なスラブに注意する日です。斜面の角度、地形形状、そして表層のスラブの形成などをよく観察してください。南に面した大きな開放斜面は、潜在的に大規模な雪崩がでるポテンシャルを、まだ、有しています。誘発の可能性は低いですが、もし、発生した場合には大規模な雪崩になります。つまり、リスクは高い、と表現できます。森林帯にあるグライドクラックは、新雪で見えにくくなっています。斜面が変化する場所で十分な注意を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

猛烈な風は、昨日の朝で終わり、その後、急速に風は収まりました。よって、今日は、時間経過したウインドスラブに注意です。雪面は硬いかも知れませんが、地形形状によっては、そのスラブは、まだ、人の刺激に反応するかも知れません。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

特徴的な地形で、まだ、不安定な雪があると考えてください。傾斜が大事です。

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

現在、南岸低気圧による弱い降雪となっています。今後の雪の量に応じて、点発生雪崩の可能性を考えてください。

概要

雪崩


昨日(1日)は、過去24時間以内に発生したと思われるサイズ2-2.5の面発生雪崩が、アルパインにて多数、観察されました。また、標高1,170 m、東斜面で、インシデントがありました。3人グループの2人目が滑走後、彼の停止位置の7-8 m上部で積雪が破断し、サイズ1.5の面発生雪崩が発生。待機位置にいた2人が巻き込まれ、内1人は50 mほど流されたが、埋没は免れました。全員怪我なく、下山しています。

積雪


低い標高では、荒天の雪は順調に沈降を進めていることが観察されています。しかし、報告されたインシデントにもあるように、地形ポケットに不安定性は残っています。一方、森林限界の東~南側の急斜面では、積雪中層に融解凍結層と再結晶化した雪(こしもざらめ雪)のコンビネーションが観察されています。潜在的に大規模雪崩の原因になる可能性もあるため、今後の調査が必要となっています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、所により、朝まで雪、日中の最高気温6 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-2.2 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。主稜線(標高2,400 m)では、気温-8℃、平均1-3 m/s、最大瞬間5 m/sの西寄りの風が吹いています。

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