更新日時: 2020/01/31 05:30
Alpine Fair
Treeline Fair
Below Treeline Good 森林帯下部はLow
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。標高を上げるほど危険度は増します。斜度を落とし、「地形の罠」のない斜面を探してください。視界が悪い時は状況判断の材料が減りますので、その信頼度が下がります。それを念頭に安全マージンを取った行動をお願いします。自分の上方に大きな発生区がないか、地形図を確認することも重要です。また、少雪のため森林限界付近であっても、通常であれば埋まっている沢が、まだ割れています。今回の降雪が、それを一見大丈夫なように隠している可能性を忘れないでください。
昨日(30日)は標高2,000 m付近、南東斜面にて、スキーカットによる面発生雪崩(サイズ1)が報告されています。すべり面は29日の昇温と降雨で形成した融解凍結クラストです。
森林帯上部から標高2,200 m付近までの積雪表層には、29日の降雨と昇温で形成した融解凍結クラストがあり、そこに今朝までの降雪が載っています。この境界面は、昨日の時点で十分に結合しておらず、人的な刺激で雪崩を発生させています。昨日からの降雪量は森林帯上部で20-30 cm程度あり、この新雪は強い西~北の風に曝されています。森林限界付近の積雪中層およびそれより深い位置にある不安定性については、昨日の調査では顕著なものは確認できていませんが、観察の範囲は限定的であり、まだ確定的なことは言えず、不確実性が残ります。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、時々、くもり、最高気温5℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-1.3℃(5時現在)、標高1,300 m付近で過去24時間で20 cm程度の降雪がありました。