更新日時: 2020/02/01 05:30
Alpine Fair
Treeline Good
Below Treeline Good Hakuba Valley 南寄りの標高低いところは「1 低い Low」
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。春を感じさせる麓の風景とは異なり、山岳エリアは厳しい厳冬期のコンディションにあります。まとまった降雪があり、その新雪は強い北西の風で移動し、スラブを形成してます。孤立した地形や凸状の場所を避け、斜面下方に障害物のない斜面を選んでください。風の影響のない、シンプルな地形であれば、雪はドライで良いコンディションにあります。まとまった降雪はありましたが、未だ、森林限界付近でも沢などが十分に埋まっていないところがあります。慎重なルート選択と原則的な行動様式に沿ったグループ・マネジメントをお願いします。
昨日(31日)は、森林限界付近、南東斜面にて、サイズ1の雪崩に滑走者が埋まるインシデント(自力脱出し無事)がありました。また、スキーカット等によって、シューティング・クラック、あるいはサイズ1-1.5のウインドスラブの雪崩が発生しています。
今回の降雪は「白馬の谷」の北側のほうが多くなっており、標高1,000 m付近で過去36時間で50 - 60 cmに達しています。標高を上げるに従い、北西の風の影響が強く、風下側にウインドスラブが形成しています。風で叩かれる斜面では、以前の降雨で形成した融解凍結クラストが露出しているところもあります。森林限界付近において、積雪表層にある融解凍結層と上載積雪の境界面は、まだ十分に結合していません。また、アルパインエリアの北側斜面にある再結晶化した雪については、荒天もあり調査されていないため、不確実性が残っています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、所により、夜のはじめ頃まで雪、最高気温5℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-1.8℃(5時現在)、小谷村、標高1,000 m付近で過去24時間で30 cm程度の降雪がありました。