更新日時: 2025/02/08 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
とても危険な雪崩コンディションです。標高が高い場所は、行動ができないほど天候が荒れています。一方、森林帯であっても、南に面した大きな開放斜面では、荒天の雪がすべて流れるような大きな規模の雪崩が発生しうる状況です。森の中で行動する時でも、地形に対する最大限の注意を払い、自分の上部に雪崩発生区がないか考えてください。視界が悪いときは、そのような危険に気づきにくくなります。荒天の雪はとても深く、ちょっとした窪みなどで転倒すると、とても小さい雪崩でも埋没しえます。経験が浅いグループはスキー場での滑走がおすすめです。その際は滑走可能区域を守ってください。それはあなたの安全だけでなく、他のゲストの安全にも関わる重要事項です。
森の中にいても、地形に対する最大の注意が必要
森林帯であっても開放斜面は規模の大きな雪崩が発生しうる状況。
昨日(7日)未明に、森林帯の南斜面にて、サイズ2.5(破断面1.5 m)のストームスラブの雪崩が自然発生しています。また、サイズ1の雪崩も報告されています。天候も悪く、標高の高い場所での情報は入っていません。
森林帯では、今朝までに30-40 cmの降雪があった模様です。これまでの荒天の雪は概ね150-170 cmに達しています。荒天の雪の下層は、ゆっくりと焼結と圧密を進め、強度を上げてきていることが観察されています。しかし、新雪内に複数ある結合力の弱い箇所で、人的な刺激で雪崩が発生しています。また、この荒天の雪の下にある融解凍結クラストとの結合状態には懸念があり、昨日は、その境界面から大きな雪崩が自然発生しています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼過ぎから時々、曇り、日中の最高気温1 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-6.9 ℃(5時現在)、過去12時間で14 cm、過去24時間で17 cmの積雪増がありました。長野地方気象台は2月8日4時17分、長野県北部に対し、2月9日6時までの24時間で40 cmの降雪を予報しています。主稜線(標高2,400 m)では、気温-19℃、平均25 m/s、最大瞬間30-40 m/sの北寄りの風が吹いています。