雪崩情報

更新日時: 2025/02/12 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

アルパインや森林限界ではウインドスラブに注意してください。昨日の強い風は、地形を回りこみ、いろいろな場所にスラブを形成させました。凸状や下支えのない地形など、雪崩がより発生しやすい場所にあるスラブに警戒を。また、日射を強く浴びる南に面した急斜面では、日中にスラブの硬度が変化し、誘発しやすくなる場合があることを忘れないように。雪面が硬いことは、安全を意味しません。雪は放射冷却でよく冷えています。風の影響のない、シンプルな地形を選べば、素晴らしい新雪が楽しめるでしょう。仲間と良いコミュニケーションを取り、安全地帯を上手に使った行動を続けてください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

行動中に雪煙が上がっていれば、まだ、新しいスラブが作られていると考えるように。日中にスラブの硬度と誘発感度が変化することを忘れないように。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

積雪の表層がスラブの特徴を強く持つ日射の影響のあるとても急な斜面に注意。

概要

雪崩


昨日(11日)は、アルパインにて、荒天の最中に発生したと思われるサイズ2-3の雪崩が複数、観察されました。また、サイズ1-1.5のウインドスラブの雪崩も複数報告されました。こちらの雪崩は、形成間もないスラブが、スキーヤーによって誘発されたものです。

積雪


2月4日に始まった荒天は、昨日の午後に完全に終了しました。荒天の雪は、下層ほど順調に焼結を進めており、積雪表層は過去2日で降った30-40cmの新雪で構成されています。この積雪表層付近の雪は、昨日の強い北西の風で移動し、風下側にウインドスラブを形成しています。特に、アルパインと森林限界では、風の影響が顕著にあります。今日の昇温と温かい南風は、荒天の雪の不安定性を解消させていくでしょう。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、後、曇り、夜、雨か雪、日中の最高気温7 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-3.4 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。長野地方気象台は、2月12日4時19分、長野県北部に対し、13日6時までの24時間で、30 mmの降水(降雪 5 cm)を予報しています。主稜線(標高2,400 m)では、気温-6℃、平均15-16 m/s、最大瞬間20 m/sの北寄りの風が吹いています。

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