更新日時: 2020/02/09 05:30
Alpine Good
Treeline Good
Below Treeline Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
非常に危険な雪崩コンディションです。特に降雪量が多くなっているHakuba Valleryの北側では、たとえ森林帯にいても、樹林内にある雪崩走路や発生区に警戒してください。そして、地形図などを見ることで、自分の上方に大きな雪崩発生区がないかを確認することも大切です。雪崩は小さいものから、大きなものまで発生するコンディションにあります。小さい雪崩でも重大な結末となる「地形の罠」が滑りたい斜面の先にないかを考えてください。経験が浅い方はゲレンデ内の新雪がオススメです。そこは日々、スキーパトロールが安全管理をしてくれています。その際は、滑走可能区域を必ず守ってください。過去20年以上、オープンしている場所での雪崩死亡事故はスキー場では発生していません。滑走可能区域を守ることは、あなたの安全のためであり、同時に、スキー場を訪れている他者の安全のためでもあります。
昨日(8日)は森林帯にて朝から降り続いた雪による点発生雪崩(サイズ1)あるいはスラフが報告されています。標高の高い場所は視界が悪く、有効な観察ができていません。
8日未明から始まった荒天のサイクルは、白馬の谷の北側で降雪量が多くなっており、標高1,000 m付近にて過去24時間で50 cm程度です。昨日の時点で、新雪内に結合が悪い箇所が観察されており、そこに大量の降雪が載っています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、夕方から、くもり、最高気温1℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-6.3℃(5時現在)、標高1,300 m付近で過去24時間で40 cm程度の降雪となっています。長野地方気象台は9日午前4時28分、小谷村に大雪警報(12時間で40 cmの降雪)、白馬村に大雪注意報(12時間で20 cmの降雪)を発表しています。