更新日時: 2025/02/19 05:00
アルパイン Low 荒天による限定的な観測
森林限界 Fair
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
今日も多数の雪崩がフィールドで観察されるでしょうから、バックカントリーでの行動には慎重なアプローチが必要です。新雪の量が増えていますので、それを楽しみたいというのはよく理解できますが、現在の積雪コンディションは滑走者1人で反応する程度の誘発感度を持っています。標高を上げた場所では、東側の斜面に注意しつつ、凸状や横風で堆積した雪によるスラブなどを避けるように。とても急峻な場所では、点発生雪崩がありますので、下方に「地形の罠」がないか考えてください。開放斜面に入るには、もう少し、雪が落ち着くのを待つ必要があります。
北部で最大50cm、南部で30cm以上の降雪があり、スラブが形成。滑走者の刺激で誘発しうる状況と考えることが必要。
北西の強風によって、荒天の雪は東側に再配分されています。アルパインでは、雪面に風の痕跡を探してうださい。凸状地形や雪がクロスローディングで堆積する場所は、誘発しやすいので警戒を。
24時間以上、降雪が続いており、急峻な地形では点発生雪崩の可能性を考えるように。
昨日(18日)は、多数のサイズ1の面発生雪崩が報告されています。これらの雪崩は、自然発生と滑走者による誘発の2つがあり、いずれも森林限界付近で発生しています。
直近のフィールドでの観察報告に基づくと、荒天の雪と旧雪の境界は、あまりうまく結合していないようです。北地区で50 cm、南地区で30 cmの降雪がありましたので、継続的に吹いている北西の風も相まって、荒天の雪による雪崩の危険が継続していると考えるように。
本日も昨日と同様に、降雪が続き、日本海側での量が多くなる見込みです。強い北西の風は、午後には収まってくる予報がでています。