更新日時: 2025/02/27 05:30
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
昨日に降った新雪と旧雪の結合状態と、日射が新雪に与える影響を考えながら行動してください。また、高い標高では、新雪が再配分され、ウインドスラブを形成している場所にも注意が必要です。状況がよくわからない場合は、地形を使って安全マージンを取ることが重要です。凸状や下支えのない地形を避け、斜面の角度を少し緩くするだけで、雪崩の危険は大きく下げることができます。新雪に隠れていたグライドクラックが、再び、口を開け始めています。斜面の変わり目に警戒してください。良い一日を。
新雪と旧雪の結合状態の確認を。強い日射は、結合状態の改善にも働きますし、同時に、新雪のスラブの特性と強め、誘発感度を高める方向にも働きます。
評価は朝の時点のもの。強い日射を浴びる急斜面での雪の変化に注意を。
既にグライドクラックが入っている極端な地形形状にある不安定な雪に注意を
昨日(26日)は新しい雪崩は報告されていません。
昨日の日中、標高の高いところを中心に、気圧の谷の通過に伴う降雪がありました。夕方までに15-30 cm程度となり、旧雪との結合が悪いことが報告されています。本日は、この新雪と旧雪の結合の具合と、標高の高いところでは、風による再配分で形成したウインドスラブに注意が必要です。昨日、積雪中層にある融解凍結クラスト(2月17日埋没)の調査が行われましたが、再結晶化した雪があり、まだ、完全に安心できる状態ではないことが確認されています。深い位置に埋没していますので、その誘発の可能性は低い状態です。今後も、もう少し、調査は継続されます。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、日中の最高気温10 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-0.5 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。主稜線(標高2,400 m)では気温-12 ℃(5時現在)、平均10 m/s、最大瞬間18 m/sの北寄りの風が吹いています。