雪崩情報

更新日時: 2020/02/29 06:00

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。目の前の斜面に入っている多数のトラックを見て安心しないように。ある地形内でトラックが入らずに残っている場所には、以前から雪崩を発生させている不安定性が残っている可能性があります。斜度は? 地形は積雪を支えるような形状か? 凸状あるいは孤立していないか? 積雪が薄くないか? 下方に「地形の罠」がないか? など、いくつもの着眼点を使って、その特徴をよく観察してください。雪崩安全対策で最も重要なのは、地形認識と上手な利用です。また、山は混雑が予想されますので、自分の上方、下方にいるグループに注意を払いつつ、安全な地形を使った原則的なグループマネジメントが大切です。昇温が予報されています。日射と昇温の影響が強い斜面では、表層の雪の変化に注意を払うにしてください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(28日)は、標高1,800 - 2,300 m、東側の斜面を中心に、多数の真新しい自然発生、あるいは誘発によるストームスラブの雪崩(サイズ1 -2.5)が観察されました。【インシデント】200228、白馬乗鞍岳、標高2,150 m、東斜面、サイズ2 -2.5。2名パーティ内、1名が誘発で完全埋没。近傍のガイドなど約20名が3時間のラインプロービングで捜索し、標高1,850 mにて生存救出、埋没深55 cm、エアポケットあり、県警ヘリで搬出。雪崩の破断面の厚さは40-70 cm、弱層は25日の降雪結晶(硬度4F)、滑り面は融解凍結層(硬度K- I)。

積雪


昨日(28日)、多数観察された雪崩のいくつかは調査されており、25日の降雪結晶であることが報告されています。この不安定性の解消は、まだ、もう少し時間が掛かります。また、その解消は斜面の特徴や、方位、標高で異なるため、慎重な判断が必要となります。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、昼前から晴れ、最高気温11℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-1.7℃(5時現在)です。標高1300 m付近にて、過去24時間で新たな降雪はありません。

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