更新日時: 2020/03/30 06:00
Alpine Fair
Treeline Fair
Below Treeline Fair 上部のみ
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高を上げた北側を中心に昨日と同じ不安定性が継続しています。雪面が薄くクラストしているような状態であっても、それで大丈夫とは判断しないでください。斜面が大きい場合、昨日以上の規模の雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。また、不安定性の解消は標高・方位で速度が異なります。ある斜面で大丈夫だったからといって、短絡的に安心しないように。雪崩安全対策の最重要事項は「地形を選ぶ」です。地形が積雪を支え、走路内に障害物のない、シンプルな斜面を選んでください。安全な地形を使った上手なグループマネジメントで、良い一日を。
昨日(29日)は森林帯上部から標高の高い場所にて、全方位でストームスラブあるいは点発生雪崩が多数観察されました。自然発生から誘発まであり、規模はサイズ1から2でした。
昨日は、低気圧の通過に伴う新雪層の全体が弱く、点発生雪崩が出ていました。また、表層部分の雪がスラブ化したところでは、面発生雪崩となっていました。この脆弱性は、本日も継続しています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、夜、晴れ、最高気温13℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温0.2℃(5時現在)、標高1,300 m付近にて過去24時間で約40 cmの降雪がありました。