雪崩情報

更新日時: 2020/11/30 06:56

立山


アルパイン Fair


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

稜線、支尾根直下の急斜面のウインドスラブや、岩などの積雪を支えるアンカーの少ない急斜面でのストームスラブの誘発に注意してください。また、自身が斜度の緩い場所にいても、頭上の急斜面からの雪崩の可能性にも注意を払ってください。積雪が少なく転倒や滑落にも注意が必要な状況です。滑落した際や、発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」が露出しています。転倒した際危険な、薄い積雪の下に隠されている岩にも注意が必要です。本日で立山の雪崩情報を終了します。情報を寄せていただいた皆様、ありがとうございました。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

稜線、支尾根直下の急斜面に注意

概要

雪崩


昨日(29日)、標高2400m付近の北東面から東面にかけての急斜面にて、1件の自然発生の面発生雪崩(サイズ1)、人的誘発による複数の面発生雪崩(サイズ1-1.5)の報告があった。

積雪


室堂周辺での27日夜からの荒天による降雪は40cm程。昨夜も風による雪の移動が観察されており、吹きだまりの多いところでは70cm以上ある。この荒天による降雪内に結合の悪い層があり、28日から29日にかけてウインドスラブが複数誘発されている。27日に観察された再結晶化した層は、今回の荒天の降雪で埋没し、結合が悪く、昨日自然発生も観察されている。積雪の浅い場所に注意が必要。

天候


6時現在、室堂周辺は視界が悪い。気象庁の発表では、日本海の低気圧は、朝には北陸地方に接近して不明瞭となるが、寒気や湿った空気の影響を受け、大気の状態が不安定となる見込み。このため、山麓では雨時々曇りで、雷を伴う所がある予報を出している。

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