更新日時: 2021/01/09 04:42
Alpine Low
Treeline Low
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高の高い場所の急斜面に形成されている新たなストームスラブの結合に注意してください。自身が樹林帯の斜度の緩い場所にいても、上部の斜面からの雪崩の可能性に注意してください。発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」に注意してください。また急斜面ではクラックが多数開いているため、今回の降雪で隠されたクラックへの転落にも注意が必要です。気象庁は今後も降雪が続く予報を出しています。降雪量、風の影響による積雪状況の変化に注意して行動してください。
昨日(8日)、標高1400-1300m付近の北東-東向きの急斜面で人的誘発により多数の点発生雪崩サイズ1が観察された。
積雪表面が若干の再結晶化をした旧雪の上に、60cm以上の新たな積雪が載っており、樹林帯では徐々に沈降が進んできている。南寄りの1600-1700m以下の南寄りの急斜面の旧雪は薄くクラストしており今回の降雪で埋没した。積雪が多いエリアの急斜面ではグライドクラックが多数発生している。
4時現在、アメダス藤原での過去12時間降雪は無い。気象庁の発表では、引き続き強い冬型の気圧配置となるため、山麓では曇りで雪の降る所があり、10日6時までに予想される24時間降雪量が関東甲信の多いところでは40cmとの予報を出している。