更新日時: 2021/01/10 04:40
Alpine Low
Treeline Fair
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高の高い場所の急斜面に形成されている新たなストームスラブの結合に注意してください。自身が樹林帯の斜度の緩い場所にいても、上部の斜面からの雪崩の可能性に注意してください。発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」に注意してください。また急斜面ではクラックが多数開いているため、今回の降雪で隠されたクラックへの転落にも注意が必要です。気象庁は今後も降雪が続く予報を出しています。降雪量、風の影響による積雪状況の変化に注意して行動してください。
昨日(9日)、1700mから1900m付近の北から東向きにかけての急斜面で人的誘発により複数の面発生雪崩サイズ1が観察された。
積雪表面が若干の再結晶化をした旧雪の上に、7日から始まった荒天により、60cm以上の積雪が載っており、樹林帯では徐々に沈降が進んできている。この新たな積雪は多いところでは100cm以上ある。南寄りの1600-1700m以下の南寄りの急斜面の旧雪は薄くクラストしており今回の降雪で埋没した。積雪が多いエリアの急斜面ではグライドクラックが多数あり埋没している。
4時現在、アメダス藤原での過去12時間の降雪は無い。気象庁の発表では、冬型の気圧配置が続くため、山麓では曇り時々晴れで山地では夕方まで雪の降る所があるとの予報を出している。