更新日時: 2021/01/18 06:00
Alpine Fair
Treeline Fair
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。標高を上げる方は尾根の風下側に形成したウインドスラブに警戒してください。そのスラブは、必ずしも硬くなく、ソフトなものの可能性があります。一方、標高の低いエリアでは孤立した地形に載る不安定なスラブに注意してください。もし、その下方に地形の罠の要素があれば、小さい雪崩であっても深刻な結末となりえます。全体的には下支えのある滑走感を楽しめるコンディションにありますので、上手な地形選択と原則的なグループマネジメントを大切にしつつ、行動してください。良い一日を。
孤立した地形
昨日(1月17日)は、森林帯のとても急な斜面にて、スキーカットにてsize 1の点発生雪崩が複数観察されています。
1月16日からの降雪は森林帯上部で40-50cm程度あり、以前の荒天と同様に風の影響も弱い状態で堆積しています。この荒天の雪と、旧雪との結合の悪さは森林限界以下では観察報告されておらず、下層に向かって密度をあげる構造で焼結を進めつつあります。一方、標高を上げたアルパインエリアでは西寄りの風が入っており、この低密度の雪は移動し、スラブの形成を進めています。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、くもり、時々、晴れ、最高気温4℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-6.1℃(5時現在)、過去12時間で新たな積雪はありません。