更新日時: 2021/01/29 06:00
Alpine Fair 降雪の強まりと共に急激に悪化
Treeline Fair 降雪の強まりと共に急激に悪化
Below Treeline Fair 降雪の強まりと共に急激に悪化
信頼度:○ good □ Fair △ Low
現時点での雪崩危険度は高いとは言えませんが、天気予報で繰り返し強調されているように強い風雪が予報されています。短時間で極端な降雪があれば、自然の摂理として、雪崩はごく普通に発生します。また、リスクマネジメントの観点からいえば、山中にて何かトラブルが発生した場合、公的な救助は気象状況から期待できない、ということも考慮する必要があります。こうした時、スキー場の近くで・・・と考えがちですが、昇温や降雨の影響でグライドクラックや沢底の穴は拡大しており、それがこの降雪で隠され、視認しずらい状態です。視界不良の中で、それらにうまく対処できるのかを考えることも大切です。本日のおすすめは、ゲレンデで滑走量を稼いで滑りのスキルアップを目指し、その後は妙高山域の良い温泉でしょう。
昨日(1月28日)は真新しい雪崩は観察されていません。
昨日(1月28日)は森林帯上部に雲がかかりましたが、その後、雲は減りました。標高の高いところでは、雪は沈降しており、風に曝される所では硬い雪面、日射を浴びる急斜面ではクラストが形成しています。一方、標高が低いところでは、高めの気温もあり、雪面は湿るあるいは濡れた状態となっていました。ここに、今朝からの降雪が載っています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、強く、雪、最高気温3℃(標高13m)を予報。また、新潟地方気象台は妙高市に対し、1月29日4時22分、継続の形式で山沿いに大雪注意報(12時間最大降雪量50cm)を発表しています。さらに5時には、早期注意情報として、明日にかけて大雪警報を発表する可能性があるとする「早期注意情報」を中程度の可能性として発表しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-8℃(5時現在)、過去12時間で2cmの降雪がありました。妙高山域の西側にて降雪量は多くなっています。