更新日時: 2021/02/05 04:54
Alpine Low
Treeline Low
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
高い標高帯では、急斜面に形成されているストームスラブの存在に注意してください。斜度が急激に変化するような場所からの誘発に注意が必要です。また、強い風の影響を受け、風下の稜線、支尾根直下の急斜面に新たなウインドスラブが形成されている見込みです。開けた場所や急斜面を避けた行動をお勧めします。また発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」に注意してください。降雪が続いています。新たな降雪と風の影響による危険度の変化に注意して行動してください。
昨日(4日)、南寄りの急斜面で湿雪点発生雪崩サイズ1が複数観察された。
昨日、南寄りの急斜面ではクラストが形成された見込み。その上に標高の高い場所では60cm以上の新たな降雪が載っている。また、昨日からの強風で稜線、支尾根直下の急斜面にはウインドスラブが形成されている見込み。標高の高い場所(少なくとも1700m以上)では1月29日に埋没したクラストの上に、再結晶化し密度が低くなった積雪が観察され、結合が悪いとの報告が2日にあった。安定化傾向にあったが、その層に今回の降雪により負荷がかかっている可能性があるため結合に留意。
4時現在、アメダス藤原周辺での過去24時間の降雪が38cm。現在も降雪は続いている。気象庁の発表では、高気圧に覆われるが、寒気や気圧の谷の影響を受ける見込み。このため、山麓では曇りで朝から昼過ぎは晴れるが、朝まで雪の降る所がある予報を出している。