更新日時: 2021/02/08 05:30
Alpine Fair
Treeline Fair
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
新たに形成したストームスラブの危険に注意してください。今日のような日は、不安定性は(1)新雪と旧雪の境界面 (2)新雪内にある結合が弱い箇所 のどちらか、あるいは両方で発見できるものです。経験ある方は、多様な旧雪面(風で叩かれたクラストなのか、日射のクラストか、沈降した雪なのか)を考えながら、不安定性を見つけるようにしてください。経験浅い方にとって最も良い安全対策は、斜度を落とすこと、そして自分の上部に急峻な大きな発生区がない斜面を探すことです。標高を下げると、新雪の下には、昇温で崩れ落ちた硬い雪ブロックが隠れている可能性を忘れずに。
降雪は最初は西、その後、北寄りの風で堆積
昨日(2月7日)は標高の高い山岳域に入った人が限られたため真新しい雪崩の報告は入っていません。
森林限界から標高が低いところでは、これまでの昇温と日射で旧雪は十分沈降、あるいは融解凍結しています。そこへ継続的な強い西風が吹くことで雪面を削剥し、雪を移動させていました。こうした雪面に昨日(2月7日)の昼前からの降雪が載っています。ゴンドラを止めた強い南寄りの風の後、風向は西へと変わり、未明からは北寄りの風で降雪が進んでいます。森林帯上部で降り始めからの降雪量は30cm程度となっています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、時々、くもり、最高気温1℃(標高418m)を予報。また、長野地方気象台は、2月8日4時15分、白馬村・小谷村などに継続の形で大雪注意報(12時間最大降雪量25cm)を明日(2月9日)の朝までの期限で発表しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-3.4℃(5時現在)、過去12時間での積雪深差4cmです。