更新日時: 2021/02/08 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。慎重なルート選択と保守的な意思決定が必要不可欠となります。旧雪面は硬いクラストから融解凍結した斜面まで多様で、さらに降雪量が増えているため、その新雪内にある結合の弱い箇所からも雪崩は発生しえます。自分に上部の大きな発生区がないか、見上げてください。そして、小さい雪崩でも重大な結末となる「地形の罠」の存在にも警戒を。標高が低い場所では、新雪の下に、以前の昇温で崩れ落ちた硬い雪ブロックやクラックが隠れている可能性を忘れずに。
昨日(2月7日)は標高の低い森林帯でsize 1-2の全層雪崩の跡が複数、観察報告されています。
森林限界から標高が低いところでは、これまでの昇温と日射で旧雪は十分沈降、あるいは融解凍結しています。そこへ継続的な強い西風が吹くことで雪面を削剥し、雪を移動させていました。こうした雪面に昨日(2月7日)の昼前からの降雪が載っています。妙高山域の東から南側で降雪量は多くなっており、降り始めからの降雪量は50cm程度となっています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、北西の風、やや強く、雪、最高気温2℃(標高13m)を予報しています。また、新潟地方気象台は、2月8日4時28分、妙高市に対し、継続の形で大雪注意報(12時間最大降雪量40cm)を、明日(2月9日)の朝までの期限で発表しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-7℃(5時現在)、過去12時間で20cmの降雪がありました。