更新日時: 2021/02/10 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair 日中の昇温による影響を留意
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。荒天のまとまった雪は、まだ十分に安定化していないと考え、安全マージンを取った地形選択やルート設定が必要です。また、硬めのウインドスラブはスキーカットやテストなどで状態を把握するのが難しい面を持ちます。斜面積雪をよく観察し、ウインドスラブの形成が疑われる場所を見逃さないようにしてください。本日は昇温が予報されており、それによる影響も考慮してください。朝一番では硬くしっかりしているスラブも、昼過ぎには不安定化することはしばしばあります。滑走後の停止位置や、一人ずつ滑走するなど、原則的な行動様式を大切にしてください。森の中の風の影響の弱い場所にはドライな良い雪があります。上手に地形を選んで、楽しい一日を。
昨日(2月9日)は山岳域に入る人が限られたため、真新しい雪崩の発生報告は入っていません。
7日昼前から始まった一連の降雪は、昨日(9日)の午前には収まりました。その後、極めて強い西寄りの風によって移動しています。昨日の雪崩情報で触れた新雪と旧雪の境界面の結合状態については、観察情報が不足しており、不確実性が高い状態です。今朝まで低温が続いていますので、その脆弱性は保存されたまま、と考えることが必要です。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、やや強く、くもり、朝晩、雪か雨、最高気温8℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-6℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。