投稿者 稲垣 力
観察日付:2019/03/17
標高900m〜2300m
同行者
気温 -5.5(1130hrs / 2300m) 〜 -2.5(1345hrs / 1250m)
午前X 不明
午後X 不明
午前S 雪
午後S 雪
午前S1
午後S1
HST
HS Range
午前L 1-7m/s
午後L 1-7m/s
午前VRB
午後VRB
飛雪
気象コメント 早朝は晴天→高曇り→昼前から雲がかかり始める。 1100からL-SW、その後徐々に強まるが、風向は時間経過と地形による変化あり。 1100からS-1、その後徐々に強まり夕方の低標高帯でS4
雪崩などの観察 標高2200m北東向き、風下直下の支えの無い凸状斜面にスキーカットの結果、サイズ1乾雪面発生、滑り面は30cm下に埋没した0316融解凍結クラスト上のコシモザラメ雪。 標高1500m北向き急斜面にて、スノーボーダーの偶発的な誘発により、しまり雪上の新雪(僅かにスラブ化している)がスラフ程度に流れる。
雪崩発生有無 Yes
シューティングクラック No
重要な層と弱層とテスト結果
積雪構造 昨日からの降雪5-20cmが0316融解凍結クラスト(日射と昇温により形成し、3月16日埋没)もしくはしまり雪の上に載る。風の影響を受けていない積雪表面は低密度な新雪だが、その逆の箇所ではスラブ化している。森林限界付近の0316融解凍結クラスト上は再結晶化しており結合が良くない。昼前からの急な降雪は森林帯では速やかにスラブ化が進んでいた。森林帯では新雪の下はモイストなザラメ雪でフットペン30-40cm。
昨日からの風を伴った降雪と下層の結合に留意しながら行動した。また、昼前からの降雪の堆積が少ないうちに大きな急斜面から離れるように行程を考えました。融解凍結クラストが硬かったり露出していたりする箇所は限られており、風下もしくは緩斜面では快適な滑走が楽しめました。