雪崩情報

更新日時: 2025/03/12 06:30

妙高


アルパイン Low 降雪の程度が不明瞭


森林限界 Fair 昇温の程度による


森林帯 Fair 昇温の程度による


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

高い気温による濡れた雪による雪崩に警戒してください。全層雪崩の危険が上がっていますので、グライドクラックの入った斜面には近づかないようにしてください。その下を通過する際は、仲間との間隔を開け、素早く移動するように。また、崖状の地形に残る雪ブロックは、不安定になっています。自分の上方に、そのような危険要素がないか、休憩するときや停止する際は、上を見上げてください。スキー場でも、全層雪崩に対するコースの規制をしている場所があります。ロープや看板に注意を払って、それを守るようにしてください。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

高い気温が続き、グライドクラックが開いてきています。今日は、暖かい南風が入り、大幅な昇温となります。降雨がなくとも、融解水が多量に出ますので、グライドクラックの入った斜面は不安定になります。

面発生湿雪雪崩 Wet slab


ベース画像

融解凍結クラスト(3月5日の降雨で形成)の上に、その後の荒天の雪が載っている場所に警戒してください。本日の大幅な昇温によって、表層の雪が十分に湿り気を持ち、クラストを滑り面とする雪崩の危険が高まります。雪はとても重いため、小さいものでも簡単に怪我をします。誘発の可能性は朝の時点での評価です。日中の変化に注意を払ってください。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

評価は朝の時点のものです。日中の変化に注意してください。スノーボールが出始めたら、表層の雪の結合力が低下した証拠です。

概要

雪崩


昨日(11日)は、森林帯にて、サイズ1.5の全層雪崩が観察されました。この雪崩は自然発生によるものです。また、スキーカットによって、サイズ1の点発生湿雪雪崩が複数、報告されています。

積雪


山は春のコンディションです。昨日、山麓では弱い降雨があり、融雪が進みました。アルパインでは、多少の雪となったようですが、その量は僅かであった模様です。グライドクラックの動きが出ており、全層雪崩が懸念されています。全層雪崩は、グライドクラックの動きを丁寧に追い続けることで、概ね把握できる場合もありますが、多くの場合、予測には困難性があります。

天候


気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、日中、北の風、曇り、所により、夜遅く、雨、日中の最高気温17 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-3 ℃(4時45分現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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