更新日時: 2025/03/19 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。森の中であっても、雪崩地形に対する警戒を高め、安全な行動を取るようにしてください。標高の低いところでの降雪量は多くありませんが、標高を上げると、以前の荒天の雪も加わり、この数日間の新雪の量は増加します。これにより、斜面に変わり目に形成しているグライドクラックがわかりにくくなっています。今後、風が強まり始めたら、新たに形成するウインドスラブにも注意を向けるようにしてください。
急な斜面にてソフトスラブの雪崩に警戒を。とても急な斜面であれば、森の中でも雪崩が発生しうる日です。
森の中であっても、とても急な沢地形では、雪が集まり、その危険性は高まります。
昨日(18日)は、森林限界付近にて、サイズ1-1.5のストームスラブ、およびサイズ1の点発生乾雪雪崩が複数、報告されています。
3月16日の低気圧の通過から始まった前の荒天の雪は、昨日の晴天で急速に沈降を進めました。17日には、敏感に人の刺激に反応していた新雪内の脆弱性も解消に向かいましたが、新雪の下のあるクラストとの結合強度は、標高の高い場所では、まだ警戒する必要があります。本日の未明から、再び、低気圧の通過に伴う降雪が始まり、森林帯では20 cm程度の模様です。森林帯の南斜面では、昨日に形成したクラストの上に、本日の新雪は載っています。今後、冬型の気圧配置となり、北風が強まる予報がでています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、夜、曇り、日中の最高気温7 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-0.9 ℃(5時現在)、過去12時間で10 cmの降雪がありました。主稜線(標高2,400 m)では-10 ℃(5時現在)、平均1 m/s程度の南寄りの風が吹いています。