更新日時: 2022/01/27 05:30
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
森林帯上部より標高が高いところでは、特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。降雪量は多くないですが、気象推移から人の刺激に敏感にする反応するストームスラブの形成が強く疑われます。登行しながら、安全な小さい地形を使い、積雪の状態を確認していってください。動く雪が少なくとも、斜面の下方に樹木や崖、深い窪みなど「地形の罠」があると致命的になりえます。斜面の先に何があるのかをよく考えてみてください。
森林帯上部から標高が高いところで注意
昨日(26日)は、とても急な斜面にてサイズ1の点発生雪崩が多数、観察されました。未明から降った雪によるものです。
昨日、未明からの僅かな降雪(森林帯で5 cm程度)が日中、点発生雪崩を起こしていました。その後、山麓では弱い降雨となりましたので、標高の高いところでは多少の新雪が今朝までにあったと考える必要があります。また、夜間、アルパインでは強い西風が吹いていますので、風下側の斜面では、結合力のとても弱い雪(点発生雪崩の原因)の上に、その後の降雪が風の影響を受けて堆積している可能性が高い状態です。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、時々、晴れ、所により雪、最高気温3℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-1.2℃(5時現在)、山麓では新たな降雪はほとんどありません。