雪崩情報

更新日時: 2023/01/28 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair Hakuba Valley北部での評価。南部は「3 留意 Considerable」


森林帯 Fair Hakuba Valley北部での評価。南部は「3 留意 Considerable」


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

とても危険な雪崩コンディションです。雪崩情報の発表区域内で、降雪量の違いが大きく、それに伴って危険度も変わります。短時間での大量降雪となっているHakuba Valleyの北部では、たとえ森の中にいても、傾斜が十分にあれば、雪崩は発生しうると考えることが必要です。このような日は、スキー場内の新雪コースでも十分に楽しめる日です。滑走可能区域を守り、仲間と一緒にスキー場内で新雪を楽しむのは良いアイディアです。Hakuba Valleryの南部でも、急傾斜に気をつけることは同じですが、自分の上部に大きな発生区がないか考えてください。遠見尾根から北側に降り、平川沿いを下山するルートは、八方尾根の南側にある大きな発生区からの雪崩の危険に曝され続けることを考慮してください。雪崩の危険は、滑る斜面だけにあるわけではありません。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

1月14日の降雨で形成した融解凍結クラストの上に形成した、こしもざらめ雪によるワッフ音や危険なテスト結果が、21日から継続的に観察されています。風の影響の強い場所では、この不安定性が生じている場所が、ある斜面内において孤立した局所のみになっており、危険認知が難しい状況です。

概要

雪崩


昨日(1月27日)は、新しい雪崩の報告は入っていません。しかし、標高1,800 m付近の南斜面にて、ワッフ音の報告があります。

積雪


1月27日夕方から強まった冬型による降雪は、Hakuba Valleyの北側でとても多く、南側で少なくなっています。北部地区では、標高1,000 m付近で50 cmの新雪となっており、北~北西の風の影響を受けています。1月14日の降雨で形成した融解凍結クラストは、森林帯上部にて40-100 cm程度のところに埋もれており、現在も懸念材料となっています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、雪、昼前から曇り、最高気温0℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-6.4℃(5時現在)です。長野地方気象台は、1月28日4時33分、長野県北部に対し、大雪警報(12時間最大降雪量40 cm)を発表しています。

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