雪崩情報

更新日時: 2023/02/04 05:30

白馬


アルパイン Fair 地形局所にあるウインドスラブに警戒


森林限界 Fair 孤立した極端な地形形状にある不安定な雪に警戒


森林帯 Good 日中の昇温と日射の影響に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

全体的に雪崩危険度は下がってきており、標高の高いところまでアプローチできる日です。ただし、地形の局所には、まだ不安定なスラブが残っていることを前提として、より誘発しやすい場所を避ける行動をお願いします。南に面した斜面にはクラストが形成していますので、滑走の際、転倒に注意を。また、以前より、森の中の沢も埋まってきていますが、まだ雪が薄く、沢底の穴に警戒が必要なところがたくさんあります。安全なルートを選んでください。今日の山は、混雑が予想されます。同じ地形内に複数のグループが入らないような行動を考えてください。「安全な場所で止まる」「一人ずつ滑る」といった基本行動が、万が一のときの事故を小さくし、雪崩に巻き込まれた方の生存救出の可能性を上げます。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

地形が積雪を支えにくく、極端な形状をしている局所に形成しているスラブに注意

概要

雪崩


昨日(2月3日)は、森林限界にて、人的な誘発によるごく小さい点発生雪崩が北側の斜面で観察されています。また、同じ標高帯にて、過去24時間以内の発生と思われるサイズ2の面発生雪崩も報告されています。

積雪


荒天の雪は順調に沈降しています。森林帯および森林帯の南側の斜面では、日射による融解凍結クラストが形成。北側にはドライな雪があります。また、先日の事故の原因となった1月14日の降雨による融解凍結層は、森林帯上部区域にて150-180 cm程度の深さに埋もれており、温度勾配も解消、雪粒子の球形化も進行しています。雪崩情報において「留意すべき雪崩」のアラートは付けていませんが、アルパインにおける北~東側においては持続型スラブの可能性が、まだ多少残っていることを頭に入れておいてください。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、時々、曇り、所により、昼過ぎから雪、最高気温7℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-10.3℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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