更新日時: 2023/02/13 05:30
アルパイン Good 今後の降雪に警戒。危険度は朝の時点。
森林限界 Good 今後の降雪に警戒。危険度は朝の時点。
森林帯 Good 今後の降雪・降雨に警戒。危険度は朝の時点。
信頼度:○ good □ Fair △ Low
雪崩情報の発表した時点においては、雪崩危険度は低いものの、今後の気象現象によって危険度が上昇する日です。フィールドでの気象現象の内容と変化に注意を払ってください。一般論として、時間降雪深3 cmの強度の降雪が数時間続き、そこに乾いた雪が動き、少樹木が揺れる程度の風(8-11 m)が加われば、風下側には人を埋める程度の雪が堆積している可能性があります。気象現象に注意を向けることで、危険度の高まる斜面の推察が可能となりますので、安全性の高い斜面選択をお願いします。天気は明瞭に悪化の方向です。それを考慮した行動計画を。日射と高い気温の影響で、雪面コンディションが悪いところも多いため、経験が浅く、滑走技量の低い人は、スキー場内で滑るのが良い選択肢です。
今後の降雪に注意を
昨日(2月12日)は、アルパインの北東斜面にて、サイズ1.5のウインドスラブの雪崩がありました。また、森林限界の東斜面にて、サイズ1の面発生雪崩が観察されています。いずれも誘発です。また、森林帯の日射を強く浴びる斜面にて、多数の点発生雪崩が観察されました。
南岸低気圧(2月10日)の通過に伴う雪は、その後の強い西寄りの風で移動し、地形局所に硬いウインドスラブを形成しました。さらに、降雪の後の高い気温と日射により、荒天の不安定性は急速に解消すると同時に、標高の低いところでは積雪表層は十分に濡れた状態となりました。昨晩の時点で、山にはごく局所にあるウインドスラブの不安定性が残るだけでした。ここに、次の荒天のサイクルが迫っています。今後、降雪となるか、降雨になるかで、積雪に与える影響は大きく異なります。フィールドでの気象観察が大切です。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪か雨、時々、曇り、最高気温4℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-0.2℃(5時現在)、過去12時間で1 cmの降雪がありました。