雪崩情報

更新日時: 2023/11/27 07:00

立山


アルパイン Good 稜線付近の持続型スラブの誘発に注意


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

稜線、支尾根直下の急斜面で新たに形成されているウインドスラブの誘発に注意してください。また、23日まで人的誘発による雪崩が続いていました。この不安定性は局所的で見つけにくく持続しているため注意が必要です。極端な急斜面の積雪の薄い場所からの誘発に注意してください。スラブと滑り面が硬いため、破断が大きく拡がり雪崩の規模が大きくなります。雪崩の発生区、走路、堆積区での滞在時間を減らすという行動原則を守ることをお勧めします。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。雪に薄く隠された岩への衝突にも注意が必要です。

留意すべき雪崩

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

稜線付近の積雪の薄い場所からの誘発に注意

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

稜線、支尾根直下で形成されたばかりのウインドスラブの誘発に注意

概要

雪崩


昨日(26日)は、風下の急斜面で人的誘発により面発生雪崩サイズ1を観察した報告があった。

積雪


室堂周辺では25日までの荒天による降雪が30-60cm程あり、徐々に沈降し結合してきている。南寄りの急斜面では、日射の影響によりクラストが形成され。旧雪はよく沈降し結合が良いが、局所的に不安定性が残っており、持続型スラブとして存在し積雪の薄い所から雪崩が誘発されていた。ここに新たな降雪による荷重がかかっているため注意が必要。

天候


6時現在の2380mの気温は-1.5℃。新たな降雪は無い。気象庁の発表では、高気圧に緩やかに覆われるが、気圧の谷や湿った空気の影響を受ける見込みのため、山麓では曇り昼過ぎから夕方晴れで、昼前まで雨の降る所があるとの予報を出している。

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