更新日時: 2024/03/13 05:30
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
ウインドスラブに警戒してください。昨日の昼間から降雪となっている森林帯の上部より標高の高いところでは、密度の低い雪の上に、風の影響を受けた密度の高い雪が載る構造となっており、全体的に不安定な特徴を持つ積雪構造となっています。五竜遠見尾根や八方尾根の南側の大きな開放斜面は、北風による雪が堆積しており、危険な状態です。また、森の中にいても、風の痕跡を探し、自分の下方に「地形の罠」がないかを考えてください。夕方に向かって、天気は回復する予報が出ていますが、風は残ることになると思われます。一日を通して、ウインドスラブに警戒を。
主稜線では平均20 m/sとなる猛烈な北風が吹いています。
風の当たらない急斜面でも警戒を。比較的に結束性の弱い雪の上に、密度の高い冬型の降雪が載っています。
北風による東~南東斜面への急激な雪の堆積は、持続型弱層に負荷を加えます。
昨日(12日)は、天気も悪く、新しい雪崩の観察情報は入っていません。
昨日の昼間、低気圧の通過に伴い、標高700 m付近では降雨あるいはミゾレ、標高の高いところでは降雪となりました。その後、夕方には冬型の気圧配置となっています。昨日から今朝までに、森林帯上部では20 cm程度の降雪量となっています。。降雪量はHakuba Valleyの北地区で多くなっています。降雪量は多くありませんが、低気圧が猛烈に発達しながら北上しているため、標高の高いところでは平均20 m/sという猛烈な風が吹いています。
本日は、西高東低の気圧配置となり寒気の影響を受けますが、次第に高気圧に覆われてくる見込みです。気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から曇り、後、晴れ、日中の最高気温6 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-0.6 ℃(5時現在)、過去12時間で5 cmの降雪がありました。