雪崩情報

更新日時: 2024/03/20 05:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low 今後の風と降雪に警戒


森林帯 Fair 今後の風と降雪に警戒


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。慎重なルート選択と保守的な意思決定が必要な日です。どのような種類の雪崩が存在するにせよ、山には、雪崩に対して、安全な場所があります。地形をよく観察し、雪崩地形に入る時間と人数を小さくする工夫をしてください。そして、休憩する際は、必ず、雪崩地形から外れるように。地形認識に基づくグループ・マネジメントがなされていれば、大きな雪崩事故は起こりません。経験の浅いグループは、スキー場内での新雪滑走が楽しい日です。その際は、滑走可能な区域を守るようにしてください。それは、あなたの安全のためであり、同時に、他の来場者の安全にも極めて重要です。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

標高1,500 m付近で、昨晩からの降雪が20-30 cmあります。低気圧の通過に伴った、弱い南西の風での降雪です。スラブの傾向を持つ場所ほど、誘発の可能性は高くなります。

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

主稜線でも平均風速10 m/s以下の弱い風での降雪が続いています。雪が堆積しやすい、とても急な斜面では、たとえ、森の中にいても、点発生雪崩に注意する必要があります。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

積雪中層に持続型弱層が形成しており、高い不確実性を持っています。

概要

雪崩


昨日(19日)は、新しい雪崩は報告されていません。

積雪


風の影響が強いところでは、硬い融解凍結層あるいは風で削剥された雪面に、昨晩からの降雪が載っています。風の影響が弱いところでは、沈降した雪面に新雪が載っています。いずれにせよ、新雪と旧雪の境界面の結合状態の確認が必要です。旧雪面が滑らかで硬く、さらに上層の新雪もスラブの特徴を十分に持つ場合は、悪い兆候です。安全マージンの大きな地形を選ぶように。森林限界と森林帯上部の北側では、3月に入ってからの高い気温で形成した融解凍結クラスト上に、結合力の弱い雪が形成している場所があることが観察されています。今回の新雪が、そこへ負荷をかけていますので、危険な兆候です。

天候


本日は、低気圧が発達しながら東日本を通過し、日本の東へ進む見込みです。気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風やや強く、雪、時々、曇り、日中の最高気温7 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-0.2 ℃(5時現在)です。長野地方気象台は、3月20日4時38分、長野県北部に対し、21日6時までの24時間で60 cmの降雪を予報しています。

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