更新日時: 2024/12/23 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
多量降雪によって雪崩の危険度が高い状態が続いています。強い寒気が入っており、雪の焼結や安定化もゆっくりとしか進みません。標高の低い森の中に入る人は、自分の上方に大きな発生区がないか、よく考えてください。また、標高の低い場所は、全層雪崩の跡やグライドクラック、沢底の穴など、今回の新雪に隠れた危険要素が多々あります。雪の下には、何がありそうかを常に気を配ってください。また、小さい雪崩でも致命的な結末となる「地形の罠」が斜面下方にないかの確認を。普段より、安全マージンを大きく取った行動をお願いします。経験の浅いグループはスキー場内で新雪を楽しむのに適した日です。閉鎖区域には入らず、安全なスキーを楽しまれてください。
風で、雪が運ばれた証拠に注意しましょう。地形によっては、思わぬ方向にウィンドスラブが形成されています。
昨日(22日)は、スキー場での安全管理において、サイズ1-1.5のストームスラブの雪崩が多数、観察されました。その多くは、新雪内の脆弱性によるものです。山岳エリアでは、荒天のため、報告はありませんでした。
一昨日(21日)から始まった降雪で、里山で60cm、樹林帯上部で100cmの新たな積雪がもたらされました。この積雪の中には、複数の不安定性が確認されています。風の影響を受ける場所では、強い北寄りの風によって、雪は風下斜面に移動しています。主稜線では、昨日から強い風が吹いており、本日未明でも平均25 m/s、最大35 m/sを記録しており、気温も-20 ℃近くまで下がっています。
本日も、引き続き冬型の気圧配置となり、寒気の影響を受ける見込みです。このため、北部では雪時々曇りで、夕方から雷を伴う所があります、日中の最高気温3℃を予報しています。アメダス 白馬(標高703 m)にて、気温-4.5 ℃(5時現在)、過去24時間で28 cmの降雪がありました。長野地方気象台は、22日16時15分、大北地域山沿いに対し、23日18時までの24時間で20 cmの降雪を予報しています。