雪崩情報

更新日時: 2025/01/05 07:00

ニセコ・羊蹄・余市・尻別


アルパイン Low ウインドスラブとストームスラブはアルパイン、特に南面と東面にまだ残っている。


森林限界 Good 表層の結束性のない雪はゆっくり沈降を進めおり、良い兆候。一方、日射による急速な沈降は良いサインとはいえない。


森林帯 Good 積雪は沈降しつつあるが、まだウインドスラブやストームスラブの可能性はある。


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

日射の影響による積雪表層の沈降は「雪が安定してきたかな」という感触を私たちに与えるものです。しかし、こうした積雪表層への急速な影響には注意が必要です。樹木に載った雪が落下したり、雪面の雪がスノーボールを形成、あるいは雪に湿り気と重さを感じたら、下山するか、日差しの影響のない斜面を探して移動するタイミングかもしれません。既に形成しているグライドクラックは広がりつつありますし、まだ、シーズン初期の各種のハザードは残っています。沢状地形にいるときは、特に、自分の上方と下方にいる他グループの動きにも注意を払ってください。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

積雪表層の雪の急速な沈降はストームスラブの可能性を高める。

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

風は収まってきており、森林限界以下でのウインドスラブの問題は解消しつつある。

概要

雪崩


昨日(4日)、新しい雪崩は報告されていません。

積雪


倶知安では過去24時間で6cmがありました。一方、ルスツでは今朝までに20 cmの降雪があり、尻別岳では過去48時間で20-40 cmの降雪となっています。標高の低いところでは沈降が進んでいます。一方、アルパインや森林限界付近では、多少なコンディションとなっています。風の当たる場所ではクラスト、風下側にはウインドスラブが形成しています。風の影響のない森林帯では、結束性の低い雪があり、日差しのない斜面であれば、快適な滑走ができるでしょう。積雪の中層は焼結を進めつつあり、下層は十分な強度を持つ状態となっています。南側のとても急な斜面ではグライドクラックが開いている場所があります。

天候


余市地区:朝は多少の降雪があり、午後には曇りになります。西風は弱まりつつ、その後、南へ変わりますが、気温は氷点下を維持する見込みです。ただ、明日には凍結高度が450 mまで上がる予報が出ています。ニセコ地区:弱い降雪は次第に収まり、午後には曇りになります。今夜には気温が上がり始め、 明日の朝は大雪か雨の可能性があるとのことです。

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