更新日時: 2025/01/12 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair 日射の影響の程度
信頼度:○ good □ Fair △ Low
荒天の不安定性は急速に解消しています。しかし、標高の高いところでは、まだ、十分に安心できる状態とは言えませんので、大きな凸状、あるいは下支えのない極端な地形などは避けるようにしてください。これまで吹いた風の影響が弱く、下方に「地形の罠」のない、シンプルな地形を選べば、快適な滑走が楽しめるでしょう。その際は、傾斜の変化に気をつけてください。森林限界より標高が低い場所では、グライドクラックが多数できており、新雪に隠れています。南斜面にはクラストがありますので、コントロールされたスピードでの滑走を。積雪が安定していると感じても、安全な場所で止まる、一人づつ滑走する、といった原則的な行動を続けてください。良い一日を。
極端な地形の局所に残るウインドスラブに注意を。
昨日(11日)は、森林限界の風下斜面にてサイズ1のウインドスラブの雪崩が観察されました。また、過去24時間以内に発生した思われるサイズ2の面発生雪崩も報告されました。一方、森林帯の日射を強く浴びる急斜面では、サイズ1の点発生湿雪雪崩が、午後に多数観察されました。
1月6日からの荒天の雪は、昨日(11日)の晴天と日射の影響で急速に沈降しました。森林限界よりも標高が低い場所では、南に面した急斜面にクラストが形成しています。北側の日陰斜面では雪はドライのままです。主稜線の風も、昨日の昼前には収まり、今朝5時の時点では数mまで落ちています。森林帯での観測では、荒天の雪と旧雪の境界に大きな問題は発見されていません。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、曇り、時々、晴れ、日中の最高気温6 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-9.2 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。