更新日時: 2025/01/29 07:00
アルパイン Low 限定的な観測のため、新雪と旧雪の結合状態が不明
森林限界 Fair 限定的な観測のため、新雪と旧雪の結合状態が不明
森林帯 Fair 今後の風雪の強まりと共に危険度は上昇
信頼度:○ good □ Fair △ Low
雪崩地形に十分な雪が載った地域では「一歩後退(Stepping-back)」のマインドセットをオススメします。いつもよりも、保守的な意思決定を行うということです。新雪と旧雪の境界面を慎重に調べる必要があります。また、人を巻き込み、押し流して埋めてしまう規模のスラブが形成しているか、考えてください。そして、その下の境界面の状態については、場所によるバラツキが大きいため、不確実性が高い状況にあります。新雪の下に隠れた硬い雪面や樹木から落雪による雪ブロックはとても硬いので警戒を。
旧雪面は、融解凍結クラスト、再結晶化した雪面、表面霜など、非常に多様なコンディションです。ここに風の影響を受けた密度の高い雪が載ると、不安定性は高まります。
北部エリアのとても急峻な地形では点発生雪崩の可能性があります。
昨日(28日)は、真新しい雪崩は報告されていません。
積雪の中層と下層の雪は、よく結合し、安定しています。これまでのところ、余市で9 cm、キロロで10 cm程度の新雪がウェブカメラで観察されています。稜線付近では、風による雪の再配分によって、最大30 cmの新雪がスラブを形成していると考えてください。この風の影響を受けた新雪は、融解凍結クラスト、再結晶化した雪面、表面霜などの上に載っています。
昨夜から今朝にかけて北の風が強まり、気温低下と共に雪が降り始め、冬が戻ってきました。今後、風は北西に変わりつつ、降雪が強まる予報を出しています。