雪崩情報
更新日時: 2025/02/11 05:30
白馬
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good
信頼度：○ good □ Fair △ Low
行動と地形の助言
寒気が去り、少しずつ気温が上がっています。これにより、積雪上層の雪は順調に落ち着き始めています。「地形の罠」のない、シンプルな地形を選べば、素晴らしい新雪が楽しめるでしょう。風の影響のない斜面であれば、斜面の角度を落としても、速度を得やすい新雪が滑走できます。一方で、標高の高い場所では、強い北西の風が吹いています。標高帯を問わず、この風の影響で形成したウインドスラブに十分な警戒をしてください。また、とても急な斜面では、荒天の雪の不安定性は、まだ残っていますので、避けるようにしてください。良い祝日を。
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab
新たな降雪で形成した新たなウインドスラブに警戒
ストームスラブ Storm slab
とても急な斜面にある不安定な雪に注意。積雪表層がスラブの特徴を持つ急斜面は避けるように。
概要
雪崩
昨日（10日）は、新しい雪崩は報告されていません。視界不良が続いており、アルパインでの観察情報は極めて限定的です。
積雪
森林帯上部では、今朝までに10-20 cmの降雪があった模様です。荒天の雪（2月4日開始）は、下層ほど順調に焼結と圧密を進めていることが、森林帯と森林限界では観察されています。積雪の最上部には、直近の降雪の不安定性が、まだ少し残っていますので、とても急な斜面では人の刺激で雪崩が発生しうると考えることが必要です。そして、主稜線では、極めて強い北西の風が吹いているため、アルパインから森林限界においては、ウインドスラブの存在が主な警戒事項になっています。積雪中層（約150 cm下）にある2つの融解凍結クラストの状態は、現在もトラッキングを試みています。明日は降雨が予報されており、大きな懸念事項になる可能性があります。
天候
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から曇り、後、晴れ、日中の最高気温2 ℃（標高418 m）を予報しています。アメダス白馬（標高703 m）にて気温-3.4 ℃（5時現在）、過去12時間で6 cmの降雪がありました。主稜線（標高2,400 m）では、気温-15℃、平均15-16 m/s、最大瞬間26-27 m/sの北～北西の風が吹いています。
