更新日時: 2025/02/23 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
この数日の穏やかな天候と少ない降雪によって、積雪上層は安定化の方向にありました。しかし、この傾向の確信を高めるには、フィールドでの確認やテストが必要です。雪が安定していると感じても、直近の荒天の雪の反応を疑いつつ、調べてみてください。また、「地形の罠」を意識した行動管理も重要です。
アルパインの稜線付近、北西の風で移動した雪が堆積する地形ポケットにウインドスラブの危険が残っています。東側の斜面では、凸状地形やクロスローディングで雪が堆積している場所に注意を。
北地区(余市岳エリア)では、風に曝されていない場所には、ストームスラブの危険が残っています。今回の荒天の降雪量が多かった場所では、旧雪面へ負荷がより掛かっていることを考慮するように。
日差しの影響のない急峻な地形では、乾いた雪による点発生雪崩の可能性が残っています。こうした地形を横切る際などは、下方に「地形の罠」がないか、確認してください。
昨日(22日)は、急峻な地形にて点発生乾雪表層雪崩が報告されています。
日射を浴びる面では、昨日の晴天によって温められ、標高の低いところを中心にクラストが形成しました。北側の日差しのない斜面では、放射によって雪は結束性を失い、点発生雪崩となって流れています。森林限界と森林帯の地形局所にて、表面霜の形成が観察されています。積雪中層と下層は、良い結合状態にあります。
天候は、北海道の東に停滞する低気圧の影響を継続的に受けてました。この後は、気圧配置が少し変わりつつ、弱い北西の風を伴う小雪となるようです。